ワクイシステムの指導方法のレッスンを受けて

鹿児島国際大学短期大学部音楽科
教授　家村喜代子

私は、鹿児島国際大学短期大学部音楽科で、これまで学生にピアノのレッスンをしてきましたが、それに加えて、最近同大学附属幼稚園の園児に対する音楽教育も受け持たなければならないことになりました。
　このようなことから、これを機会に自分自身も幼児の音楽教育のために、基礎から改めて勉強しなおそうと決心致しました。
　以前から、幼児の音楽教育は、音楽の基本から、各段階を踏まえた教育を進め、高めていくことが何より大事であると考えておりましたので、そのような音楽教育をされている涌井先生にレッスンをお願いしようと思いました。
　私は、昭和５０年代に鹿児島ソルフェージュ教室を開いていた飯守美絵子先生の助手をしておりました。
　その頃、幼児の音楽教育について、涌井先生に手ほどきを受けたことがあり、幼児が自然に音楽にとけ込めるようなその指導方法が印象に残っておりました。
　そこで、涌井先生へ電話を致しました。私を覚えておられるのか気がかりでしたが、しっかり覚えておられ、内心ほっと致しました。
　そして、幼児音楽教育の指導をお願いしたところ、明るいお元気そうな声で「今から、スタート地点に立って勉強よ」と快く引き受けていただきました。
　早速、５月初旬鹿児島から涌井先生宅を訪問し、ワクイシステムの指導方法のレッスンを受けました。
　その中で教える音楽の基礎教育は、子供達が興味を持って親しみながら譜読み、リズム、音程などを理解させるために絵音符を活用したり、身体の五感を使って覚えさせたり、楽しみながら自然に理解させようとするもので、涌井先生の長年の研究と経験に裏打ちされた集大成であろうと感心致しました。
　私は、若い音楽講師の方々から要請を受けて、８月にピアノ講習会を大島郡徳之島町で行うことになっておりますので、その席でこのワクイシステムを紹介し、今後、鹿児島で広めてまいりたいと思っているところでございます。