■チェンバロ奏者 故・涌井裕未 の略歴(Wakui Yumi-涌井曄子次女)



  • 1953年東京に生まれる。幼時から母・涌井曄子より早期音楽教育を受ける。
    小学校のころより故・團伊玖磨氏の司会でNHKに度々出演をする。

    ピアノを鷲見五郎氏に師事。13歳よりチェンバロを山田貢氏に師事。
    当時、チェンバロ科がある音楽大学付属高校が無かった為、上野学園大学付属高校にチェンバロ科を設置頂いた。
    上野学園大学首席卒業。
    大学卒業まで本名である涌井由美子として活動。

    皇居内桃華楽堂に於いて チェンバロ独奏で御前演奏をする光栄を授かる。

    通奏低音は勿論のこと、バロック、古典の協奏曲の独奏者として、高い評価を受けた。
    年に数回のチェンバロ協奏曲を演奏、ブランデンブルグ協奏曲第5番は 年間5回以上のの演奏に及んだ。

    1977年、<パンムジークフェスティバル‘77 東京>に於いて入野義朗氏 「 評弾 」世界初演。
    (共演者 伽耶琴 Lin Chimi  ソプラノ 勝本章子  バリトン 丹羽勝海 )

    1977年〜1978年 画家 有元利夫氏と作曲家 田鎖大史郎氏による録音テープ付きの画曲集 「 7つの音楽 」の録音テープに演奏が収められた。(序文 皆川達夫氏)
    1978年 12月13日〜26日 77ギャラリーで発刊記念展が開催された。

    1979年、イゾルデ・アールグリム氏が来日。イゾルデ・アールグリム氏、山田貢氏とチェンバロ協奏曲を競演。

    イイノホールに於いて チェンバロリサイタル開催。(後援 古典音楽協会)
    チェンバロ独奏、チェンバロ協奏曲等いずれも限りない絶賛を博す。

    1981年 帰天





涌井裕未

涌井 裕未



東京文化会館での過去の公演
1973年12月15日 古沢淑子 編集 フランス古典歌曲集 出版記念演奏会
1977年02月09日 第12回洋絃会定期演奏会
1977年07月01日 古典音楽協会 第63回定期演奏会
1977年12月09日 創立25周年記念 古典音楽協会第65回定期演奏会 
1978年01月05日 青少年のための室内オーケストラ・フェスティバル〜U〜
1978年01月07日 日本バロック音楽協会 第9回例会
1978年01月26日 山田 貢 チェンバロリサイタル
1979年02月09日 古典音楽協会 第70回定期演奏会
1979年07月05日 古典音楽協会 第71回 定期演奏会
1979年09月20日 古典音楽協会 第72回 定期演奏会
1979年12月14日 古典音楽協会 第73回定期演奏会 〜後期バロック・初期古典派音楽の夕(V)〜
1980年02月06日 古典音楽協会 第74回 定期演奏会 〜盛期バロック音楽名曲の夕〜
1980年07月03日 古典音楽協会 第75回定期演奏会
1980年09月01日 東京バロックアンサンブル 第14回定期演奏会
1980年10月02日 古典音楽協会 第76回定期演奏会
1981年01月05日 青少年のためのオーケストラ・フェスティバル
1981年02月04日 第12回都民のためのコンサート 古典音楽協会室内合奏団”後期バロック音楽の夕べ”