ハープの世界に新しい風



CD「二羽の挿話Episode」
  ブックレットより
日本ハープ協会会長 ヨセフ・モルナール


恩師 ヨセフ・モルナール先生の御文



涌井純子さんは、素晴らしい才能と演奏技術を有する私の優秀な生徒の一人です。彼女のダイナミックな音楽性あふれる演奏は、ハープの音楽の世界に「新しい風」を吹かせる事でしょう。

彼女がこのCDに録音された曲を聴き、あらためて彼女の持つ才能に驚かされました。ハープという楽器の持つ特性そして魅力を、彼女の持つ演奏技術で容易に表現し、またアレンジメントも大変ユニークです。

ここに録音されている日本の旋律のなかに表現される効果音も現代的であり、興味深いものがあります。
ヘンデルの「ラルゴ」は、今までに聴いたことのない演奏スタイルで大変ユニークです。しかし本来ハープの持つサウンドをしっかりと表現しています。
シューベルトの「鱒」も、ハープ音楽の新しい方向性を表現しています。
「Beautiful Dreamer」は、フォスターのメロディーに根本から新しいハーモニーを作りあげ、大自然と雪の語らいを感じて深く感心いたしました。

このCDが、ハープ音楽の魅力の新しい方向性を示す涌井純子さんのアレンジと演奏によって、みなさまに満足いただける事と確信しております。




2018年11月21日 あまりにも大きな御存在であった恩師 ヨセフ・モルナール先生がご逝去されました。

モルナール先生のあの演奏は、永遠に人の心に残り、その御功績と共に生き続けることを心より確信をしています。

厳しくも温かい御指導に感謝すると共に、心より哀悼の意をお捧げします。

ハープ奏者:涌井純子